東京大学
放射線科学連携研究機構

Radiation Science Collaborative Research Organization

卓越した放射線科学の推進
分野横断的な若手の交流
放射線関連分野の人材育成に貢献

研究内容

2つの研究部門を設置し、放射線に関する先端的基礎研究と応用研究を実施する。その上で、文理融合研究・学際的研究・産学官連携の仕組みを構築する。

先端放射線科学研究部門

先端イオンビーム科学や加速器科学を活用して、極限環境下の物質構造の解明、物質の構築原理の解明、等を目指す。また、新しい原理の放射線測定器を開発して、先端的計測科学を発展させる。その他、放射線を活用した地球惑星科学の推進、放射線影響の分子レベルメカニズム解明、放射性同位体の環境導体の解明を目指す。

放射線応用研究部門

従来は利用されていなかった放射性同位体を医療や医薬品開発に活用する研究や、イオンビームを用いた年代測定の高度化、新しい放射線測定機器の開発などを行い、最新の放射線科学の応用の幅を広げる研究を推進する。ほかにも、同位体分離精製手法の研究開発、RI製造技術の開発研究、福島県をフィールドとした放射線災害からの農業再生の取り組み、原子力発電所事故由来の放射性物質の環境動態の解明と効果的除染技術の開発、放射線安全リスクコミュニケーション研究、などを目指す。また、官民学の協働による放射線教育研究を推進する。

参加連携部局

放射線・放射線関連分野研究には特別な施設や機器が必要であるため、これらを提供する研究基盤をアイソトープ総合センターが担う。先端的イオンビームは参加部局の有する施設を活用する。アイソトープ総合センターがハブとなり、各部局間の共同研究や研究交流を促進する。各参加部局は、それぞれの有する研究シーズを活用し、先端的放射線科学・放射線応用研究を実施する。さらに、本活動を通じて、放射線関連分野における次世代人材の育成に貢献する。

アイソトープ総合センター

●特殊な放射性同位体の利用環境の整備と提供
●放射線教育・復興知学
●放射線生物影響の分子レベル理解 

理学系研究科

●世界最高のイオンビーム開発
●宇宙・物質の起源の解明
●放射線科学を基盤とした地球惑星科学の推進 

工学系研究科

●最先端の放射線計測機器の開発
●イオンビームの制御技術開発、高度な放射性同位体製造技術の開発 

農学生命科学研究科

●自然環境中における放射性物質の挙動を解明
●復興農学
●植物体における放射性物質の動態解明 

薬学系研究科

●放射性同位体を医療技術・医薬品開発に活用するための基盤技術を開発 

総合研究博物館

●イオンビーム制御技術の高度化、新規技術の開発
●多様な物質の物性解明
●考古学等の人文系学問領域における放射線活用 

情報学環

●放射線リスクコミュニケーション、放射線教育
●福島復興支援
●放射線を取り巻く諸問題への社会科学的アプローチ 

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